医療コラム 正しい姿勢の重要性(連携施設コラム) 2022.07.06 いきなりですが質問です。 「あなたは毎日、本当に立って、座って、歩けていますか?」本当にってなに?普通に立って、座って、歩いていますけど?そんな心の声が聞こえてきそうです。 私は大正時代からつづく治療院「仲野整體」の4代目、東京青山院長を務めている仲野孝明です。今まで0歳から108歳まで、18万人以上の方々の体を治療してきました。 国内外から来院される方々のお話をうかがうと、性別や性格、生活環境も歩んできた人生も十人十色、不調や疲れの原因も本当に人それぞれ。でも突き詰めていくと、ほとんどの場合「人間本来の構造どおりに、体を使う。」これだけで調子が戻ってきます。こんなことをいうと「うそでしょう~?」と思われるかもしれません。でもこれ、真実なんです。 初めて来院された方には、いつもどおりに立ったり、座ったり、歩いたりしてもらい、まずは動きの確認をします。いろんな方にお会いしていますが、「正しく立つ、座る、歩く」ができた人はほとんどいません。街のなかを眺めてみても、正しく歩けているなぁと私が感心する人は、100人に1人くらいです。だから最初の質問をさせていただきました。 多くの人がなんとなく立って、座って、歩いている。知らず知らずのうりに体に負担のかかる動作を繰り返している。これこそが、「疲れる体」「調子の悪い体」いなってしまう理由です。 つまり、 無意識に立っているから、立っていると疲れる。 無意識に座っているから、座っているのに疲れる。 無意識に歩いているから、歩くだけで疲れる というわけです。 いい換えると「本来の力を発揮できていない」「体を使いこなせていない」。こんな状態で、運動したり食事に気をつかったりしても。。。。残念ながら効果は薄くなってしまいます。最悪の場合、せっかく運動を始めたのになんだけ体が痛いなんていうことも。よかれと思ってしたことが、逆効果になる可能性もあります。 まず、正しい体の使い方の基本となる正しい姿勢についてお伝えします。姿勢?と思われる人もいらっしゃるかもしれません。「姿勢されど姿勢」なんです。姿勢で変わるのは、見た目の印象だけではないのです。正しい姿勢(正しい体の使い方)と神経は深い関係があります。 背中の中には、脳からつながる神経の束が通っています。それらの神経は、背骨から枝分かれして、胃や腸、心臓、肺、肝臓、目・・・・など、体中の部位とつながっています。間違った体の使い方(間違った姿勢)をつづけて背骨に負担がかかると、背骨の中を通る大切な神経が圧迫されて体にきちんと信号が伝わりません。一時的なものなら問題なくても、その状態が繰り返されると、神経がつながる先の体の部位に影響が出て、不調が生じてしまうのです。一見、体の使い方とは無関係に思える不調や疲れ、じつは正しく体を使えていないことが原因かもしれません。 今のあなたの体が正しく使えているか簡単なチェック方法あります。 【姿勢壁テスト】 姿勢壁テストはいかがだったでしょうか? 5点全部(かかと・ふくらはぎ・お尻・肩・後頭部)がついて、手のひらが1枚入る人。 →正しく体を使えています。 どこか1点でもつかない部位がある。 →長期にわたって、間違った体の使い方をしている。動きの悪い筋肉、関節がある。 手のひらが2枚以上入る。 →動かない筋肉がある。とくに股関節まわりがかたくなっている。 今日、壁に5点がつきずらかった人も、この姿勢壁テストは正しい姿勢への改善できているかを判断する方法としても、役立ちます。できれば2週に1回、変化をチェックしましょう。 姿勢壁テストが、辛かった人は姿勢治療家®の背伸び体操をぜひ繰り返し行ってください。背伸び体操で痛みが出る人は、痛みがない範囲でしてみてください。 姿勢治療家®の姿勢の医学チャンネル 【動画解説】姿勢治療家の体をリセットする背伸び体操 https://youtu.be/UypXqWAsICM 姿勢が変わると、人生が変わる。 (一社)日本姿勢構造機構 代表理事 仲野整體東京青山院長 姿勢治療家 仲野孝明 Tweet Share RSS 脳疾患の治療について 歯列矯正の意義…口は万病のもと(連携施設コラム)